【亜州ビジネス編集部】
「ナタ汽車(NETA)」ブランドの電気自動車(EV)を手掛ける中国の合衆新能源汽車が、タイ市場に参入する。今月下旬に開幕する「第43回バンコク国際モーターショー」に同ブランドの輸入EVを出展する予定。タイでの組み立て生産も計画しており、現地生産の企業を対象とする政府奨励策を活用して価格を抑える。16日付ターンセタキットなどが伝えた。
昨年末に設立した現地法人のナタオート(タイランド)を通じて事業展開する。輸入車販売のBRGグループを販売代理店に指名しており、モーターショーではBRGのブースで車両を展示する。小型スポーツ多目的車(SUV)のEV「ナタV」と同「ナタUプロ」を出展し、まずナタVのみ販売。政府奨励策の活用により、補助金と減税の優遇措置を受けて販売価格を1台80万バーツ以下に抑える。
合衆新能源は昨年11月、国営石油PTTとの間で、タイでのEV生産販売に向けた事業化調査(FS)を実施することで覚書を締結。翌12月には同現法を資本金1億1000万バーツで設立した。ただ、現法設立にPTTが関わっているかは明らかにされていない。