【亜州ビジネス編集部】
シンガポール経済開発庁(EDB)が25日発表した2022年2月の鉱工業生産指数(19年=100)は121.1となり、前年同月比で17.6%上昇した。
前年同月を上回るのは5カ月連続で、前月から伸びが加速。半導体(39.4%上昇)の好調で主力の電子(32.4%上昇)が大きく伸びた。
半導体の指数は過去最高の157.8を記録。世界的に供給が不足する一方で、高速通信規格「5G」やデータセンター向けの需要が拡大した。電子ではほか、コンピューター周辺機器・データ記憶装置(1.3%上昇)が前月のマイナスからプラスに転じた。
他の業種ではバイオ医療(25.3%上昇)が2カ月ぶりの上昇。バイオ医薬品や医薬品有効成分の生産が拡大した。
また、半導体製造装置の増産により、精密エンジニアリング(1.0%上昇)もプラスを維持。輸送エンジニアリング(4.5%上昇)は航空機の保守整備、修理などが活発化した。
一方、化学(2.7%低下)は香料の減産などで2カ月連続の前年割れとなった。