【マレーシア】3月の輸出25%増、電子・資源伸び過去最高更新

【亜州ビジネス編集部】

マレーシア統計局が18日発表した貿易統計によると、2022年3月の輸出額は前年同月比25.4%増の1316億3500万リンギ(約3兆9200億円)だった。

単月で1300億リンギを超えるのは初めて。

主力の電気・電子製品が3割増と好調が続くほか、資源高を背景に石油製品やパーム油製品などが大きく伸びた。輸入も原油の急伸で過去最高を更新し、29.9%増の1049億3450万リンギと初めて1000億リンギを突破。貿易収支は267億50万リンギの黒字だった。

輸出全体の4割を占める電気・電子製品は32.8%増となり、8カ月連続のプラス。シンガポール向けが4割増、中国向けが5割増などと大きく伸び、全体を押し上げた。資源高が進行する中で原油、石油製品、液化天然ガス(LNG)はいずれも約2倍に拡大。パーム油と関連製品は5割の伸びを示した。一方、新型コロナウイルス関連の特需の終息でゴム手袋は6割減少。ほか、輸送機器が9.8%減と前年割れが続いている。

主要国・地域への輸出額は概ね2桁の増加。最大のシンガポール向けは34.0%増、2番目の中国向けは10.7%増、3番目の米国向けは10.3%増、日本向けは30.6%増だった。、シンガポール向けは電気・電子製品や石油製品、中国向けは電気・電子製品やパーム油関連がけん引した。

輸入は全体の3割を占め最大の電気・電子製品が28.8%増えるなど、主要品目の多くで2桁のプラス。原油は12.6倍に拡大した。国別では最大の中国からが19.3%増、日本からが3.4%増だった。ロシアからの輸入は3.3倍に増え、全体に占める割合は0.7%となった。

1〜3月の累計は、輸出額が前年同期比22.2%増の3449億6930万リンギ、輸入額が25.2%増の2798億9370万リンギ、貿易収支が650億7550万リンギの黒字だった。


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