【亜州ビジネス編集部】
新型コロナウイルスの感染拡大で事実上のロックダウン(都市封鎖)が実施されている上海市の当局は16日、工場の稼働継続・再開を支援する企業の第1陣リストを公表した。
自動車や半導体などの重点産業を中心に、計666社が選ばれている。うち自動車関連が251社と業種別で最多を数え、全体の37.7%を占めた。財新が18日伝えた。
自動車関連でリストアップされた企業には、上海汽車集団や米テスラなどが含まれる。自動車のほかでは、医薬・医療関連が184社と27.6%を占めた。また、半導体関連が83社(12.5%)、エネルギー・石油化工が66社(10.0%)。うち半導体関連では、中芯国際集成電路製造(SMIC)、台湾積体電路製造(TSMC)、華虹半導体傘下の華虹宏力半導体などが含まれた。
上海市では、事実上のロックダウンが始まって3週間が経過した。18日の無症状を含む新規感染者は2万416人となり、直近のピークからは減少したものの、高止まりが続いている。