【亜州ビジネス編集部】
タイ陸運連盟(LTFT)は21日、政府が来月に軽油価格を引き上げる場合、加盟企業が運送料金を来月1日付で15〜20%引き上げると表明した。
政府は現在、補助金を出して軽油価格を1リットル30バーツ以下に抑えているが、来月以降は35バーツ程度まで段階的に引き上げる方針。
トラック業者の損益分岐点は25バーツで、これ以上の負担増は難しいとしている。プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
21日の軽油価格は1リットル29.94バーツ。同日時点で政府は11.31バーツの補助金を出しており、補助金がなければ41.25バーツとなる。
LTFTのアピチャート会長は、1バーツの値上がりでも燃料費が3%上昇することになると指摘。政府に対し、物品税の引き下げや、コストの高いバイオ燃料の混合を一時的にやめるなどの措置によって軽油価格を維持するよう求めた。
製造業が加盟するタイ工業連盟(FTI)も政府に対し、価格抑制策の継続を要請。軽油価格の上昇は消費財の値上がりにつながり、家計の負担が増すと訴えている。