【亜州ビジネス編集部】
タイ国トヨタ自動車(TMT)の26日発表によると、2022年3月の国内新車販売台数は前年同月比9.1%増の8万7245台だった。前年同月を上回るのは3カ月連続。新型コロナウイルス対策の活動制限が緩和されたことで事業向けなどの需要が拡大した。
内訳は乗用車が1.4%減の2万97710台、1トンピックアップトラック(乗用ピックアップ=PPVを除く)が25.8%増の3万5722台など。タイ工業連盟(FTI)によると、乗用車は半導体不足で一部モデルの生産が停滞している。一方、1トンピックの販売は2桁増が続いている。
メーカー別では、首位トヨタが34.7%増と大きく伸びて全体をけん引。2位いすゞは24.4%増で、商用車販売ではトヨタを上回るトップだった。一方、乗用車主体のホンダは2.8%減と落ち込んだ。
1〜3月の販売台数は前年同期比19.1%増の23万1189台。乗用車が16.0%増、商用車が26.1%増だった。TMTは4月も市況の改善が続いていると指摘。3月下旬に開幕したモーターショーでは自動車の受注台数が前回開催を14.4%上回る3万1896台に増えており、第2四半期の販売拡大の原動力になると見込む。各社の販促強化も販売を押し上げる要因になるとみている。