【亜州ビジネス編集部】
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は27日、インドネシアとタイの間で独自の外国送金網を構築したと発表した。
従来のサービスに比べ、低コストで迅速に送金できるもので、まずインドネシアからタイへの送金サービスを開始した。今後はタイからインドネシアへの送金にも対応するほか、出資する他行との接続も視野に入れる。
連結子会社のタイ商業銀行大手のアユタヤ銀行とインドネシア商銀大手バンクダナモンの間で、外国送金が可能になる決済ネットワークを構築。24時間、365日の送金を可能にした。米ドル建ての送金を対象としており、地場企業や個人の利用を見込む。日系企業の利用も促すため、今後機能の拡充を検討する。新規事業者の参入で送金事業の競争が激化する中、競争力のあるサービスを提供するとしている。
MUFGは2013年にアユタヤ銀、19年にダナモン銀を連結子会社化した。今回のサービスは両行間初の共同事業となる。