【亜州ビジネス編集部】
台湾系の電子部品大手デルタ・エレクトロニクス(タイランド)は、2022年中に1億5000万米ドルを投じ、生産能力を増強すると明らかにした。
電気自動車(EV)やデータセンター向けの受注が増加していることから、年内の納品に向けて生産増強を急ぐ。6日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
特に高成長を見込むEV関連製品を強化する。急速充電器や電池システムなどの新製品も開発する計画。タイ国内のほか、インドやスロバキアなどで工場の生産効率化も進める。一方、国内のバンプー工業団地(バンコク東郊サムットプラカン県)に建設する新工場は23年の完工を予定している。
22年の売上高は前年比5〜10%増を目指す。中国の新型コロナウイルス対策の影響で半導体が不足しているものの、東南アジア域内に調達先を広げることで、年内に解消できると見込む。
同社はタイ国内ではバンプー工業団地と東部チャチュンサオ県のウェルグロー工業団地に工場を構えており、電源製品や自動化設備などを生産している。