【亜州ビジネス編集部】
財務省は、国産車メーカーに対する特別消費税(SCT)の納税期限を延長するよう政府に提案している。
新型コロナウイルス流行で財務が悪化したメーカーの資金流動性を高める狙いで、承認されれば約20兆ドン(約1130億円)の納税期限が先送りされる。ベトナムニュースが10日付で伝えた。
今年6〜9月に納税期限を迎えるSCTについて、期限を11月20日に延長することを提案している。国内で自動車を製造または組立生産するメーカーを対象とする。
自動車メーカーによるSCTの納税額は月2兆4500億〜2兆8000億ドンほどで、期限延長により約20兆ドンの国庫納入が先送りとなる。承認されれば、同様の措置が3年連続で適用されることになる。
なおSCTの課税額は、エンジン車の場合に車体価格の35〜150%で、排気量によって税率が異なる。電気自動車(EV)に対しては3%と優遇されており、今後EVが普及すればSCT納税額が年2兆〜3兆ドンずつ減少していくとみられている。