【亜州ビジネス編集部】
携帯電話サービス最大手アドバンスト・インフォ・サービス（AIS）は10日、2022年3月末の光通信インターネットサービスの加入数が186万5100件となり、前年同月末比30.3％増加したと発表した。前年末との比較では5.3％増だった。新型コロナウイルス流行を背景に在宅勤務の動きが広がっており、家庭での利用が拡大した。
加入数は増加傾向にあるものの、22年第1四半期の加入1件当たりの平均収入（ARPU）は月446バーツに低下。他社との競争が激化していることで、前年同期を3.4％下回った。
携帯電話サービスの加入数は前年同月末比4.3％増の4462万3200件だった。うちポストペイド式サービスは10.6％増の1176万100件、プリペイド式サービスは2.3％増の3286万3100件。合計のデータ通信量は46.2％増だった。第5世代（5G）通信サービスの加入数は3.9倍の280万件に増加した。
22年第1四半期の売上高は前年同期比1.3％減の452億7900万バーツ。うち光通信事業が27.0％増の24億3700万バーツと伸びたものの、主力の携帯電話事業が1.7％減の288億4700万バーツと落ち込んだ。全体の純利益は5.0％減の63億1100万バーツだった。
22年の投資額は300億〜350億バーツを計画。5G通信網の拡充などに投じる。
