【タイ】民間合同委、22年のGDP予測を据え置き

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)とタイ商工会議所連盟(BOT)、タイ銀行協会(TBA)の3団体で構成する民間合同委員会(JSCCIB)は11日、2022年の国内総生産(GDP)成長率の予測を前年比2.5〜4.0%と発表し、前月の予測から据え置いた。ロシアのウクライナ侵攻が原油価格の上昇などにつながり、世界経済の回復ペースを鈍化させるとみている。一方、国内観光業は予想を上回るペースで回復するとの見方を示した。

外国人観光客数は600万人と予測。入国規制の緩和で回復傾向が鮮明になっており、これまでの500万人から上方修正した。

輸出額とインフレ率の予測は据え置いた。輸出額の伸び率は3.0〜5.0%の見通し。世界経済の減速や、中国の新型コロナウイルス対策の影響による部品不足が輸出の足かせとなるものの、物価高が輸出額を押し上げる要因になるとみている。

インフレ率は3.5〜5.5%と予測。軽油価格や最低賃金が大幅に上昇すればインフレ圧力が高まり、投資・消費マインドの低迷につながると指摘した。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る