【亜州ビジネス編集部】
政府は17日の閣議で、軽油の物品税をこの先2カ月間にわたって1リットル当たり5バーツ引き下げることを承認した。原油高を背景に製造業などの生産・物流コストが上昇しており、軽油価格を抑制することで国民や企業の負担を軽減し、経済回復につなげる。
5月21日から7月20日までの時限措置とする。アーコム財務相は、今回の減税で200億バーツの税収減となるとみている。
2月18日から5月20日までの3カ月間は、物品税を3バーツ引き下げている。政府は石油基金からも補助金を出して軽油の小売価格を30バーツ未満に抑えてきたが、ロシアのウクライナ侵攻の長期化やバーツ安の影響などを受けて抑制の継続が困難となった。バンコク首都圏の政府系企業の給油所では5月1日に30バーツを突破し、31.94バーツまで上昇していた。