【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)が18日発表した2022年4月の産業景況感指数(100以上が好感)は86.2となり、前月から3.0ポイント低下した。指数の低下は2カ月ぶり。原油高による生産・物流コストの上昇などがマイナスに影響し、指数は過去5カ月で最低となった。
クリアンクライ会長は指数下落の要因として、タイ正月(水かけ祭り、ソンクラーン)連休で生産が縮小したことや、ウクライナ情勢の悪化に起因する世界経済と貿易の不確実性なども挙げた。業種別では自動車や電気・電子、食品などで指数が低下したものの、エアコンや医薬品、発電などは上昇した。
3カ月後見通し指数は95.9となり、前月から3.7ポイント低下。軽油価格の上昇やウクライナ情勢の悪化に対する懸念が広がり、4カ月ぶりに低下した。
指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業1320社。