【亜州ビジネス編集部】
東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の自動車業界団体が加盟するアセアン自動車連盟(AAF)の集計によると、2022年3月の域内6カ国の自動車生産台数は、前年同月比16.2%増の41万2313台だった。台数は12年11月以来、9年4カ月ぶりの高水準を記録。インドネシアで大幅増が続いているほか、タイでも1トンピックアップトラックの生産が堅調だった。新型コロナウイルスの活動制限が緩和される中、販売は主要各国で2桁増だった。
インドネシアの生産台数は29.1%増の13万2872台と大きく拡大し、過去最多を更新。輸出の伸びが生産増の原動力となった。同月に工場開所式を行った現代自動車は、電気自動車(EV)の生産を開始した。ベトナムの生産台数も過去最高となる3万3226台を記録。75.1%増と大きく伸びた。タイは1トンピックの2桁増が続くものの、部品不足の影響で乗用車が低調だった。
3月の新車販売はインドネシアやタイ、ベトナムなどで2桁の増加。全体では16.2%増の33万5448台となり、13年3月以降で月間最多だった。
1〜3月は生産台数が前年同期比17.4%増の110万1980台、販売台数が23.8%増の84万9306台。インドネシアが生産販売とも4割増と大きく伸びている。