【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の23日発表によると、2022年4月の国内自動車生産台数は前年同月比12.9%増の11万7786台だった。増加は5カ月連続。1トンピックアップトラックが引き続き2桁増だったほか、部品不足で落ち込んでいた乗用車が9カ月ぶりのプラスに転じた。
1トンピックの生産台数は13.9%増加。国内販売向け生産の大幅増が続いている。乗用車は10.1%増で、輸出向けが落ち込む一方、国内向けが大きく拡大した。
仕向地別の生産台数は、輸出向けが1.7%減、国内向けが32.3%増。このところ前年割れが続いていた完成車の輸出台数は5.3%増の5万5696台とプラスに転じ、アジアや中東、米州への輸出が増えている。国内新車販売は9.1%増と、4カ月連続のプラス。新型コロナウイルス対策の活動制限が緩和され、国内消費が上向いていることが背景にある。ただ、FTIは今後の市況について、物価の高騰や家計債務の増加の影響が懸念されるとしている。
1〜4月の全体の生産台数は前年同期比4.9%増の59万786台だった。乗用車が14.7%減と落ち込む一方、1トンピックが15.3%増と拡大した。
4月のバイク生産8.6%増
同連盟によると、4月の国内バイク生産台数は前年同月比8.6%増の17万4164 台だった。内訳は、完成車(CBU)が0.5%減の13万737台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が50.1%増の4万3427台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は18.1%増の7万278台だった。