【亜州ビジネス編集部】
タイ国政府観光庁(TAT)は23日、2022年の外国人観光客数を700万〜1000万人に引き上げる目標を明らかにした。政府が6月1日から入国制限をさらに緩和することで、前年の43万人を大きく上回ると期待。国内ホテルの客室稼働率は50%を見込む。24日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
外国人観光客数は6〜9月の閑散期に月50万人以上、10〜12月の繁忙期に同100万人以上の誘致を目指す。当初は閑散期の目標を月30万人としていたが、6月からの制限緩和が決まったことで引き上げた。インドなど近隣国からの来訪が増えると見込む。また、中国での新型コロナ流行で今のところ中国人観光客は少ないが、下半期には増えるとみている。
1〜4月の外国人観光客数は累計で44万4000人だった。21年通期の43万人を既に上回ったものの、オミクロン株流行の影響で低調だった。新型コロナ流行前の19年は年間で4000万人に達していた。
一方、ホテルの稼働率は外国人客の増加で20年の29%、21年の14%から大きく上昇する見通し。タイホテル協会(THA)による年初からの稼働率は次の通り
◆1月=32%
◆2月=34%
◆3月=33%
◆4月=34%