【亜州ビジネス編集部】
タイ旅行代理店協会(TTAA)のチャロン会長は、日本政府が6月10日から外国人観光客の受け入れを条件付きで再開することについて、タイ人向けのツアー料金が新型コロナウイルス流行前との比較で30〜40%増加するとの予測を示した。査証(ビザ)の取得や添乗員付きのフルパッケージツアーへの参加などが必要となることなどで、料金が高くなるとみている。5月31日付バンコクポストなどが伝えた。
日本政府は2020年4月から新型コロナの感染拡大を受けて外国人観光客の受け入れを停止しており、再開は2年2カ月ぶりとなる。22年6月10日から10人以下の少人数で催行する団体ツアーに限って解禁されるため、ツアー会社は1人当たりの料金を引き上げることで、利益の確保とコスト増に対応する見通し。
日本の外務省は5月26日、新型コロナの流入リスクに応じて国・地域を「青」「黄」「赤」に区分。リスクが最も低い青に区分される98カ国・地域から入国する外国人に限定し、日本国内に所在する旅行代理店を通じた観光目的の短期滞在を原則として認めると発表した。