【亜州ビジネス編集部】
商務省の発表によると、2022年5月の国内建材価格指数の上昇率は前年同月比で6.5%だった。前月(8.8%)を下回り、4カ月ぶりに伸びが縮小。鉄・鉄鋼製品(10.1%)の伸びが前月(19.3%)から減速し、全体を押し下げた。ただ、石油や石炭など原燃料の値上がりが影響し、セメントなどで伸びが加速した。
鉄・鉄鋼製品は指数の構成比が26.8%と高く、全体に与える影響が大きい。全9品目中で全体の上昇幅を上回ったのは、鉄・鉄鋼製品とセメント(7.6%)の2品目だった。他の7品目の上昇率は◆木材・木製品=4.4%◆コンクリート製品=5.7%◆タイル=4.1%◆塗料=1.1%◆衛生陶器=0.2%◆電気設備・配管=3.5%◆その他=6.8%――。うち衛生陶器と「その他」は前月から伸びが加速し、コンクリート製品と電気設備・配管は減速。残り3品目は横ばいだった。
1〜5月の平均上昇率は前年同期比で7.4%。うち鉄・鉄鋼製品が14.7%と大きく伸び、全体をけん引した。