【タイ】22年の建設市場4%拡大、公共部門がけん引=EIC

【亜州ビジネス編集部】

サイアム商業銀行(SCB)傘下の調査機関であるエコノミック・インテリジェンス・センター(EIC)は、2022年の国内建設市場が前年比4%増の1兆4200億バーツ規模に拡大するとの予測を示した。公共部門が6%増の8530億バーツとけん引する一方、民間部門は1%増の5670億バーツにとどまると予測した。7日付ターンセタキットなどが伝えた。


公共部門では、バンコクと東部ラヨン県の3空港を結ぶ高速鉄道の建設や、バンコクのスワンナプーム空港の拡張、都市鉄道の開発、高速道路の整備などの大型事業が市場の拡大を後押しすると見込む。民間部門では、低層住宅や小売施設の開発が拡大傾向にある一方、オフィスビルの開発が伸び悩むとみている。

EICは建設市場のマイナス要因として、新型コロナウイルス流行の影響で、近隣国からの出稼ぎ労働者が不足していることを挙げた。また、鉄鋼製品やセメントなど建材価格が上昇していることで、建設業者はコスト増の課題に直面していると指摘した。


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