【アセアン】全線開通半年の中国ラオス鉄道、旅客300万人超え

【亜州ビジネス編集部】

全線開通から半年が経過した国際長距離鉄道「中老鉄路(中国ラオス鉄道)」について、6月2日時点の旅客数が累計327万人に達し、300万人の大台に乗せた。貨物輸送量も403万トンと好調に推移している。今年1月の「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」の発効に伴い、中国・ラオス間における国際物流需要がますます高まっている状況だ。光明網などが伝えた。


同鉄道は昨年12月3日に全線が開通。中国雲南省昆明市からラオスの首都ビエンチャンまでの約1000キロメートルを結ぶ。旅客数327万人のうち、中国区間が286万人、ラオス区間が41万4000人に達した。1日当たりの平均運行本数(普通列車)はそれぞれ43.2本(ピーク時は65本)、6本(同8本)。単日ベースの最大旅客数は中国区間が3万3000人、ラオス区間が5000人近くとなっている。

貨物輸送ではこれまでにタイ、ミャンマー、ラオス、マレーシア、カンボジア、シンガポールなど10カ国・地域を網羅。沿線貿易の往来を促進している。過去半年の貨物輸送量403万トンのうち、国境を越えた貨物は64万7000トンだった。輸送量が増えると共に輸送品目も多様化。開通当初のゴムや肥料、雑貨から、電子、太陽光発電、通信、自動車、繊維など製品は100種類を上回っている。


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