【亜州ビジネス編集部】
米調査会社ニールセンがまとめた2022年5月の国内の総広告支出は、前年同月比11%増の84億5600万バーツ(だった。プラスは2カ月連続。新型コロナウイルス対策の活動制限の緩和が進み、全10媒体のうち7媒体がプラスとなった。
媒体別では、◆テレビ=4%増の55億8700万バーツ◆ラジオ=3%増の2億8800万バーツ◆新聞=12%増の2億900万バーツ◆映画=541%増の5億600万バーツ◆屋外=22%増の6億1600万バーツ◆交通=42%増の4億2500万バーツ◆店内=39%増の7800万バーツ――の7媒体がプラス。一方、◆ケーブル・衛星テレビ=45%減の4000万バーツ◆雑誌=9%減の4300万バーツ――の2媒体はマイナスだった。19年5月の集計から「インターネット」を改称した「デジタル」は増減を算出しておらず、6億6400万バーツだった。
企業別の広告支出は、消費財大手の英蘭系ユニリーバ・タイ・ホールディングスが24%減の3億7100万バーツでトップ。スイス系食品・飲料大手ネスレ(タイ)が3%増の2億2900万バーツで2位、英系日用品大手レキット・ベンキーザー(タイランド)が81%増の1億7700万バーツで3位だった。日系では、いすゞ車の販売会社トリペッチいすゞセールスが279%増の1億1400万バーツで8位、タイ国トヨタ自動車(TMT)が76%増の1億500万バーツで10位に入った。
1〜5月の総広告支出は前年同期比4%増の405億6100万バーツ。映画、屋外、交通、店内の4媒体がプラスだった。