【亜州ビジネス編集部】
アロンコン農業・協同組合相は15日、食品輸出額で世界10位入りを目指す方針を明らかにした。世界的に食料安全保障に対する懸念が高まる中、工業省と協力して輸出拡大を図る。ターンセタキットなどが伝えた。
同日に工業省傘下の国家食品研究所(NFI)、国家経済社会開発委員会(NESDC)と会合を開催。輸出拡大に向けた策として、◆植物や昆虫を原料とする代替タンパク質の開発◆農業関連のスタートアップ・中小企業の支援◆果物産業の開発◆東部の食品産業を振興する「イースタン・タイランド・フードバレー」事業の推進――などについて協議した。
2021年のタイの食品輸出額は前年比11.8%増の1兆1074億5000万バーツ(約4兆2600億円)だった。バーツ安や輸出先の景気回復を受け、過去最高額を記録。3年ぶりに前年を上回った。世界シェアは2.3%、世界順位は13位だった。