【ベトナム】36年までに経済規模が世界20位に=英シンクタンク

【亜州ビジネス編集部】

英シンクタンクの経済ビジネスリサーチセンター(CEBR)は、ベトナムが2036年までに世界20位の経済大国に成長するとの予想を発表した。東南アジアではインドネシアに次ぎ2番目の規模になるとしている。ベトナム・インベストメント・レビューが16日付で伝えた。


ベトナムの経済規模は21年時点で世界41位だった。36年までにスイスやスウェーデン、ベルギー、豪州などを抜いて20位まで順位を上げる見通し。なおタイは36年に世界22位となり、東南アジアではベトナムに次ぐ3位に後退するとみている。

CEBRは、ベトナム経済が1986年以降のドイモイ(刷新)政策により着実に成長していると指摘。新型コロナウイルスの流行で20年に成長が停滞したものの、21年には失業率が2.7%と前年から0.6ポイント下がり、同年末の公的債務残高は国内総生産(GDP)比46.3%と前年から1.6ポイント下がるなど、回復が早いとした。

一方、ベトナムが45年までに高所得国入りするには、年平均5.0%以上のGDP成長率が必要になると指摘。21〜25年の5カ年計画では平均6.5%成長が見込まれているが、その後高いペースを維持できるかが重要とした。世界貿易の停滞や国内の高齢化、気象変動などが課題になる見通し。また自動化などで生産性向上を促す政策が必要になるとしている。


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