【亜州ビジネス編集部】
国営石油PTTは16日、2022年の投資予算を911億7900万バーツに引き上げたと発表した。21年12月の発表からほぼ2倍に増やす。分野別では、電気自動車(EV)生産などの新事業や、完全子会社への投資を大幅に増強。一方でガス事業と輸送事業への投資額を縮小する。
分野別の内訳
◆ガス=111億8600万バーツ(20億4600万バーツ減)
◆輸送=75億3800万バーツ(17億6700万バーツ減)
◆貿易・下流=12億5800万バーツ(7800万バーツ増)
◆新事業・インフラ・本社=147億6500万バーツ(109億300万バーツ増)
◆完全子会社=564億3200万バーツ(374億2200万バーツ増)
新事業では特に、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業との合弁会社ホライゾン・プラスによる電気自動車(EV)生産の最終投資決定(FID)を下したことや、台湾のジェネリック薬(後発医薬品)メーカー、美時化学製薬(ロータス・ファーマシューティカル)への追加出資により、投資額を引き上げた。EVの生産開始は24年を予定している。その他の事業では、ガス分離プラントやパイプライン、液化天然ガス(LNG)受入基地の建設などはこれまで通り進める。