【亜州ビジネス編集部】
マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2022年5月の国内新車販売台数は、前年同月比5.1%増の4万9603台だった。前年同月は新型コロナウイルス再流行に伴い2週目から活動制限令(MCO)が始まっており、反動増となった。一方、前月比では11.8%減少。半導体不足による一部メーカーの出荷の遅れや、連休で営業日が少なかったことが影響した。
セグメント別にみると、乗用車は前年同月比2.8%増の4万3710台(前月比12.3%減)、商用車は25.6%増の5893台(7.9%減)だった。1〜5の販売台数は全体で26万5656台となり、前年同期から7.4%増加。乗用車は5.5%増の23万4115台、商用車は24.7%増の3万1541台だった。
国内では新型コロナ流行の影響で21年6月初めから全国的なロックダウン(都市封鎖)入りし、同月の販売台数は1921台にとどまった。その後は規制が緩和され販売は回復に向かっている。MAAは、22年の販売が前年比17.9%増の60万台に上ると予想。6月は5月を上回る水準になるとした。
なお新型コロナ禍での販売回復を後押しするため20年6月から続いている販売サービス税(SST)の減免措置は、予定通り6月末で終了となる。ただ財務省は20日、月内に成約し23年3月末までに車両登録した場合は減免措置が適用されるよう変更すると発表。半導体不足で納車が遅れる中、救済措置を打ち出した。
生産台数は16%増
5月の国内の自動車生産台数は前年同月比15.6%増の4万9154台だった。前月比では10.2%減と2カ月連続でマイナス。1〜5月は前年同期比7.1%増の25万8048台だった。