【亜州ビジネス編集部】
自動車に対する販売サービス税(SST)の減免措置が今月30日で終了することに伴い、駆け込み需要が発生している。販売店では成約数が通常より大幅に増え、販売員は手続きに追われているという。ザ・スター・オンラインが28日付で伝えた。
ホンダ車を扱うテナガ・セティア・リソーシズの関係者は、SST減免措置の終了間際になって1日で最大40台の契約が入っていると説明。財務省がこのほど、今月末までに成約し、来年3月までに道路輸送局に登録すれば減免措置が適用されると発表したことが大きく、これにより1日当たりの成約数は3割増えたという。マツダ車のディーラー関係者も、通常より契約数が5割増えたと述べている。
SSTの減免措置は、新型コロナウイルス流行で低調だった自動車業界の回復を後押しするため、政府が2020年半ばに打ち出した。国内生産車はSST免除、輸入車は半額とする措置で、当初は20年末に終了する予定だったが、新型コロナ流行の長期化に伴い数回延長。今月末に終了する。
なお今月16日付の報道によれば、SST減免措置による減免税額は20年半ばからの累計で48億リンギ(約1460億円)に上っている。