【亜州ビジネス編集部】
中国の習近平・国家主席は6月28日、視察先の湖北省武漢市で、新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を堅持する姿勢を強調した。ゼロコロナ政策は中国に適した防疫方針であり、感染対策と経済発展の両立に自信を示している。
国営メディアの新華社が29日伝えたもの。習主席は視察の中で、「中国は人口規模が大きいため、『集団免疫』や『寝そべり』などの政策を行えば、恐ろしい結果になる」と発言。ゼロコロナ政策は中国の国情に基づいて決定されたものであり、「一時的に経済に影響があっても、国民の生命の安全や健康が損なわれてはならない」と強調した。また、ゼロコロナ政策は総合的に見て、「最も経済的で効果的」と述べている。
なお、習主席が武漢市を訪問するのは、コロナ流行初期の2020年3月以来。習主席は本日(30日)、香港を訪問し、7月1日の返還25周年式典に出席する予定となっている。