【亜州ビジネス編集部】
2021年6月末にタイ市場に参入した中国自動車メーカーの長城汽車(GWM)は6月29日、電気自動車(EV)「好猫(グッドキャット)」の派生モデル「好猫GT」を正式発表した。「欧拉(オーラ)」ブランドの小型乗用車で、好猫と同じく中国から輸入する。補助金交付と減税を柱とする政府のEV振興策を適用した販売価格は128万6000バーツ。同日夜にまず500台限定で予約受け付けを開始し、58分で完売した。11月に納車を開始する。
好猫GTは容量63.1キロワット時(kWh)のリチウムイオン電池を搭載し、1回の充電で最大500キロメートル走れる。最高時速は152キロ。フル充電までの所要時間は一般家庭のAC(交流)式で10時間となる。DC(直流)式の急速充電器にも対応する。
EV振興策が適用されない場合の販売価格は154万9000バーツで、26万3000バーツの値下げとなった。11月に200台の納車を開始し、残り300台は来年4月以降の納車を予定している。
タイ市場へのEV投入は、昨年10月末発売の好猫に次ぐ2モデル目。好猫は3タイプあり、76万3000〜95万9000バーツで販売している。