【亜州ビジネス編集部】
タイ中央銀行の発表によると、2022年6月のビジネス・センチメント指数(50以上が好感)は50.5となり、前月の49.3から上昇した。原油高を背景に製造業などの生産・物流コストが上昇していることが重しとなった一方、自動車の部品不足の解消傾向などがプラスに影響し、指数は2カ月連続で上昇。3カ月ぶりに好感圏に回復した。
ほぼすべての業種で改善しており、製造業は48.6から50.2に、非製造業は50.1から50.8にそれぞれ上昇した。
上昇した項目
◆「業績」=55.1→56.9
◆「雇用」=54.0→55.2
◆「投資」=55.1→57.3
◆「生産コスト」=21.7→23.2
◆「受注」=53.7→54.2
低下した項目
◆「生産」=55.4→54.9
ビジネス・センチメント指数の3カ月後見通しは53.6に上昇。前月の52.4を上回った。好感圏は10カ月連続となったものの、コスト増に対する懸念が強まっている。