【亜州ビジネス編集部】
国営石油プルタミナはこのほど、補助金対象外の高級燃料3種の小売価格を12〜20%引き上げた。ウクライナ危機による世界的な燃料価格上昇に伴う措置だ。ジャカルタポストが12日付で伝えた。
オクタン価98のガソリン「プルタマックス」は、1リットル当たり1万6200ルピア(約150円)へと11.7%引き上げた。欧州排ガス規制「ユーロ3」相当の軽油「プルタマックス・デックス」は1万6500ルピアへと20.4%引き上げた。また、セタン価51の軽油「デクスライト」は15.8%引き上げて1万5000ルピアとした。補助金対象であるオクタン価90ガソリン「ペルタライト」は7650ルピアに据え置いた。
プルタミナは今回、補助金対象外の液化石油ガス(LPG)も11〜13%値上げした。一方、補助金対象の3キログラム缶LPGの価格は据え置いた。
プルタミナの小売部門責任者は、世界的な燃料高騰により、インドネシア原油価格(ICP)も年初から37%上昇したと指摘。政府が6月に、今年の燃料補助金予算を当初比3倍の520兆ルピアに引き上げるなど、消費者の負担増を極力抑える努力をしているが、補助金対象外の燃料については段階的に価格を引き上げざるを得ないとしている。