【亜州ビジネス編集部】
タイ商工会議所大学(UTCC)経済ビジネス予測センターは21日、国内大麻市場が2025年に428億5100万バーツ規模まで拡大する見通しを発表した。大麻が合法化されたことに伴い、栽培から成分抽出、関連製品などに対する関心が高まっており、毎年10〜15%のペースで成長するとみている。
22年4月時点の栽培面積は7500ライ(1ライ=1600平方メートル)以上で、22年の市場規模は280億5500万バーツと予測した。また、市場の拡大に伴い、農家に1ライ当たり年間80万〜120万バーツの所得をもたらすと試算。コメの1万〜1万5000バーツを大きく上回ると見込む。
一方、同センターが7月5〜15日に実施した大麻に関する意識調査では、回答者1215人のうち58.3%が合法化に「反対」していることが明らかになった。若者への悪影響が反対の主な理由。「賛成」は41.7%で、医療分野におけるメリットが理由に挙がった。