【亜州ビジネス編集部】
シンガポール経済開発庁(EDB)が26日発表した2022年6月の鉱工業生産指数(19年=100)は129.5となり、前年同月比で2.2%上昇した。9カ月連続で前年同月を上回ったものの、前月(22.9%上昇)からは減速。中国からの受注が落ち込んだことなどで電子(2.3%上昇)の伸びが鈍化した。
電子のうち半導体(2.5%低下)は5カ月ぶりのマイナスで、指数(126.8)は21年5月以来の低さだった。電子以外ではバイオ医療(9.2%低下)が2カ月連続の前年割れ。医療機器の需要拡大が続く一方、医薬品が低調に推移している。化学(11.0%低下)は石油化学工場の保守整備などで3カ月連続の落ち込みとなった。
一方、輸送エンジニアリング(32.0%上昇)は船舶の修理や航空部品の生産などが好調だった。精密エンジニアリング(5.6%上昇)では半導体設備の生産が拡大。一般製造(10.1%上昇)は飲料などの伸びが指数上昇に寄与した。