【亜州ビジネス編集部】
タイ中央銀行の発表によると、2022年7月のビジネス・センチメント指数(50以上が好感)は49.4となり、前月の50.5から低下した。入国規制の緩和を背景に非製造業で改善した一方、製造業で業績や受注が伸び悩み、指数は3カ月ぶりに低下。前月は3カ月ぶりに好感圏に回復していたが、再び好感圏外に転落した。
非製造業は50.8から51.6に上昇し、3カ月連続で好感圏を維持した。
一方、製造業は50.2から47.4に低下。石油化学やプラスチックなどの業績が悪化した上、鉄鋼の受注減が響いた。
◆「業績」=56.9→53.6
◆「雇用」=55.2→54.9
◆「投資」=57.3→57.0
◆「生産コスト」=23.2→22.9
◆「受注」=54.2→52.6――にそれぞれ低下。
◆「生産」は54.9→54.9で横ばいだった。
ビジネス・センチメント指数の3カ月後見通しは52.1に低下。前月の53.6を下回った。好感圏は11カ月連続となったものの、コスト増に対する懸念が続いている。