【亜州ビジネス編集部】
ベトナム自動車工業会(VAMA)が11日発表した2022年7月の国内新車販売台数(一部企業除く)は、前年同月比88.7%増の3万254台だった。増加は7カ月連続。新型コロナウイルス禍の反動で大幅に伸びた。前月比では20.3%増だった。
内訳は乗用車が前年同月比121.8%増の2万3087台(前月比29.5%増)、商用車が34.5%増の6945台(同1.8%増)など。国内生産車は52.5%増の1万3759台(24.6%増)、輸入車は135.3%増の1万6495台(16.9%増)だった。輸入車が国産車を上回るのは2カ月連続。国産車に対する自動車登録料の半減措置が22年5月に終わった影響もあり、5月には少なくとも18年以降で初めて輸入車の販売が国産車を上回っていた。
VAMA会員企業の販売台数は69.2%増の2万4461台(前月比10.8%増)。ブランド別ではトヨタが53.9%増の5565台(7.5%増)で最も多く、これに三菱自動車、韓国・起亜が続いた。なおVAMA非加盟の韓国・現代自動車の販売台数は43.7%増の5792台(35.4%増)で、VAMAで首位のトヨタを上回る水準だった。同じくVAMA非加盟の国産ブランド車メーカーであるビンファストは56.5%増の2137台(14.2%減)で、VAMAで4位のマツダ(2125台)を上回った。
1〜7月は39%増、コロナ前も3割上回る
1〜7月の新車販売台数(一部企業除く)は23万2094台となり、前年同期から39.4%増加した。新型コロナ流行前の19年1〜7月を28.2%上回った。
内訳は、乗用車が前年同期比57.0%増の18万1022台(19年同期比36.6%増)、商用車が0.5%減の4万7443台(同0.5%減)など。国内生産車は38.6%増の12万9825台(21.2%増)、輸入車は40.5%増の10万2269台(38.3%増)だった。
VAMA加盟企業の販売台数は20万9928台で39.9%増加。VAMA首位のトヨタは48.1%増の4万8650台で、これに起亜と三菱自が続いた。なおVAMA非加盟の現代自の販売台数は10.8%増の4万2189台で、VAMA首位のトヨタに次ぐ水準。ビンファストは14.7%減の1万6822台で、VAMAで5位のマツダ(2万1580台)を下回った。