【亜州ビジネス編集部】
米調査会社ニールセンがまとめた2022年7月の国内の総広告支出は、前年同月比15%増の83億4700万バーツだった。プラスは4カ月連続。新型コロナウイルス対策の活動制限の緩和が進み、全10媒体のうち7媒体がプラスとなった。
媒体別では、◆テレビ=3%増の52億7600万バーツ◆ラジオ=8%増の3億500万バーツ◆新聞=1%増の2億4200万バーツ◆映画=16.1倍の6億1200万バーツ◆屋外=48%増の6億8100万バーツ◆交通=58%増の5億3500万バーツ◆店内=42%増の8100万バーツ――の7媒体がプラス。
一方、◆ケーブル・衛星テレビ=27%減の4600万バーツ◆雑誌=6%減の4500万バーツ――の2媒体はマイナスだった。19年5月の集計から「インターネット」を改称した「デジタル」は増減を算出しておらず、5億2500万バーツだった。
企業別の広告支出は、消費財大手の英蘭系ユニリーバ・タイ・ホールディングスが4%減の3億7700万バーツでトップ。米消費財大手プロクター&ギャンブル(P&G)が43%増の2億6700万バーツで2位、消費財販売を手掛けるマス・マーケティングが2.1倍の1億9900万バーツで3位だった。日系では、タイ国トヨタ自動車(TMT)が2.9倍の1億1200万バーツで10位に入った。
1〜7月の総広告支出は前年同期比6%増の573億800万バーツ。ラジオ、映画、屋外、交通、店内の5媒体がプラスだった。