【亜州ビジネス編集部】
武田薬品工業は23日、インドネシア国家食品医薬品監督庁(BPOM)からデング熱ワクチンの承認を取得したと発表した。同社が日本国外で初めて販売するワクチンとなる。
6〜45歳を接種対象として承認された。デングウイルス感染歴を問わず、ワクチン接種前検査を必要としない、インドネシアで唯一承認されたデング熱ワクチンという。BPOMや現地医療専門家と連携し、数カ月以内の提供開始を目指す。
デング熱は蚊が媒介するウイルス性疾患。同国は東南アジアの感染者のほぼ半数が集中しているという。2022年上半期の国内感染者数は6万3000人を超え、34州の455都市で600人近くが死亡した。