【亜州ビジネス編集部】
香港の市場調査会社カウンターポイントによると、タイの2022年第2四半期のスマートフォン販売台数は前年同期比17%減の420万台数だった。1台400米ドル以上の中高価格帯が22%増と伸びた一方、250米ドル未満の低価格帯が23%減と落ち込んだ。バンコクポストなどが伝えた。
低価格帯の機種は、景気が減速する中、食品など物価上昇の影響で消費者の購買意欲が減退したことで伸び悩んだ。一方、中高価格帯は、ターゲットとなる消費者の購買力が高まった上、韓国のサムスン電子や中国のOPPO(オッポ)などが高価格帯の新機種を投入したことが追い風となった。
高速通信規格「5G」に対応する機種の販売台数は20%増だった。また、オンライン販売が占める割合は全体の22%となり、前年同期比で3ポイント上昇した。
ブランド別のシェア
◆1位=サムスンが20.1%で首位に浮上
◆2位=オッポ(20.0%)
◆3位=Vivo(ヴィーヴォ)=14.1%
◆4位=小米集団(シャオミ)=12.1%
◆5位=オッポのサブブランド「Realme(リアルミー)」=11.3%
同社は今後の市況について、第3四半期末から改善し始めて、第4四半期が回復に向けた重要な時期になるとの見方を示した。