【タイ】7月の工業生産6.4%増、自動車など伸びる

【亜州ビジネス編集部】

工業省工業経済事務局(OIE)の8月31日発表によると、2022年7月の鉱工業生産指数(MPI、16年=100)は95.7となり、前年同月比で6.4%上昇した。前年同月を上回るのは4カ月ぶり。国内新車販売の拡大が続く自動車が大きく上昇したほか、食品の伸びが加速した。


自動車(23.4%上昇)は2カ月連続のプラス。前年同期に指数が低水準だった反動もあり、1トンピックアップトラック(45.7%)が大きく拡大した。一方、半導体不足が続く中、乗用車(5.6%低下)は3カ月連続の前年割れとなった。食品(7.7%上昇)は、調理済み鶏肉(31.6%上昇)の急伸などで伸びが加速。前年同月は複数の鶏肉工場で新型コロナの大規模感染が確認され、鶏肉生産が低迷していた。

一方、電子(4.5%低下)は6カ月連続で前年を割り込んだ。ハードディスク駆動装置(HDD、32.0%低下)の大幅な低下が続いている。ベースメタル(13.3%低下)は8カ月連続の前年割れで、条鋼がプラス転換したものの、鋼板と鋼管がマイナスだった。鋼板では熱延鋼と冷延鋼が共に4割の落ち込みだった。

同時に発表された7月の製造業設備稼働率は61.0%となり、前年同月から2.9ポイント上昇。ただ、前月からは1.5ポイント低下した。うち自動車の稼働率は68.8%で、前年同月比14.0ポイント上昇、前月比0.4ポイント上昇だった。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る