【タイ】電気代上昇で製造業の7割が値上げへ=工業連盟調査

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)は、製造業の企業幹部を対象に行った調査の結果を発表し、9月1日に実施される電気料金の引き上げに伴い製品・サービスを値上げすると回答した企業が7割に上ったことを明らかにした。価格据え置きは3割だった。


政府は9〜12月の電気料金を1ユニット(キロワット時)当たり平均4.72バーツに引き上げる。5〜8月(平均4.00バーツ)を18.0%上回る水準で、過去最高額となる。

調査は45業種の215人を対象として8月に実施。製品・サービスを値上げする企業の内訳は、「10%以下の値上げ」が全体の44.2%を占めて最も多く、「20%以下の値上げ」が22.3%、「30%以下の値上げ」が6.1%だった。残り27.4%は「据え置き」と回答した。


電気料金上昇による懸念事項(複数回答)

◆製品・原材料の値上がり=76.7%

◆ベトナムとの競争力の低下=61.4%

◆景気の停滞・消費者の購買力低下=55.8%

◆インフレの悪化=49.8%


政府への要望(複数回答)

◆1回当たりの電気料金の上げ幅を5%以下に抑え、緩やかに引き上げるべき=68.8%

◆低所得層や中小企業の電気料金を引き下げるべき=52.1%

◆国家送電網を通じて民間企業が電力取引できるようにするべき=50.2%


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る