【亜州ビジネス編集部】
2021年6月末にタイ市場に参入した中国自動車メーカーの長城汽車(GWM)は、東部ラヨン県の工場で累計生産台数が1万台に達したと発表した。21年6月9日に開所式を行っており、約1年3カ月での達成となる。
工場の年産能力は8万台。「哈弗(ハヴァル)」ブランドのスポーツ多目的車(SUV)「H6」のハイブリッド車(HV)タイプと、同ブランドの小型SUV「初恋(ジョリオン)」の計2モデルを生産している。6割をタイ国内向けに、4割を輸出向けに生産し、東南アジア向け電動車の生産拠点となることを目指している。
同社は総額226億バーツを投じる計画で、これまでに120億バーツを投資。3000人以上を雇用した。
一方、タイ市場には同2モデルのほか、中国から輸入する「欧拉(オーラ)」ブランドの電気自動車(EV)「好猫(グッドキャット)」を投入しており、3モデルの累計販売台数は今年7月に1万台を突破。モデル別では、H6(納車開始は21年7月)が5146台、好猫(同年11月)が2560台、初恋(同年12月)が2365台の計1万71台となった。