【インドネシア】8月の輸出30%増、22カ月連続プラス

【亜州ビジネス編集部】

インドネシア中央統計局が15日発表した2022年8月の貿易統計によると、輸出額は前年同月比30.1%増の279億740万米ドルとなり、単月の過去最高額を更新した。前年同月を上回るのは22カ月連続。資源高を背景に21年3月以降は20%を超える増加が続いている。8月は輸入額も過去最高で、32.8%増の221億5040万米ドルに拡大。貿易収支は57億5700万米ドルの黒字だった。

輸出額は、全体の9割超を占める非石油・ガスが28.4%増、残りの石油・ガスが64.5%増と、そろって大幅なプラス。石油・ガスでは石油製品が2.2倍に増えた。

1〜8月の累計は、輸出額が前年同期比35.4%増の1945億9690万米ドル、輸入額が29.8%増の1596億7810万米ドル、貿易収支が349億1880万米ドルの黒字だった。

1〜8月の非石油・ガスの輸出額では、上位10品目のうちゴム・ゴム製品を除く9品目がプラス。石炭を含む最大の鉱物性燃料が88.8%増だったほか、ニッケル・ニッケル製品が5.7倍、無機化学品が2.0倍に拡大した。一方、輸出が一時禁止されたパーム油など天然油脂は9.2%増と、他の品目に比べ伸び率が低かった。非石油・ガスの国別輸出額は主要国の多くで2桁のプラスとなり、全体の2割を占め最大の中国向けが29.8%増、2番目に大きい米国向けが10.8%増、日本向けが43.0%増などだった。

非石油・ガスの輸入では、最大の機械・設備が30.5%増となるなど、上位10品目の全てがプラス。国別では全体の3分の1を占め最大の中国からが33.8%増、2番目に大きい日本からが25.9%増などだった。


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