【亜州ビジネス編集部】
米調査会社ニールセンがまとめた2022年8月の国内の総広告支出は、前年同月比28%増の85億7900万バーツ(約340億円)だった。プラスは5カ月連続。新型コロナウイルス対策の活動制限の緩和が進み、国内経済が回復に向かう中、全10媒体のうち7媒体がプラスとなった。
媒体別
◆テレビ=10%増の53億1300万バーツ
◆ラジオ=13%増の2億9700万バーツ
◆新聞=2%増の2億1400万バーツ
◆映画=50.5倍の8億5800万バーツ
◆屋外=58%増の6億8800万バーツ
◆交通=82%増の4億9200万バーツ
◆店内=78%増の8000万バーツ
◆ケーブル・衛星テレビ=31%減の4500万バーツ
◆雑誌=2%減の4000万バーツ
19年5月の集計から「インターネット」を改称した「デジタル」は増減を算出しておらず、5億5100万バーツだった。
企業別の広告支出は、消費財大手の英蘭系ユニリーバ・タイ・ホールディングスが13%減の3億300万バーツでトップ。スイス系食品・飲料大手ネスレ(タイ)が4%増の2億7700万バーツで2位、米消費財大手プロクター&ギャンブル(P&G)が33%増の2億5900万バーツで3位だった。日系では、タイ国トヨタ自動車(TMT)が4.3倍の1億6400万バーツで5位に入った。
1〜8月の総広告支出は前年同期比9%増の659億1700万バーツ。テレビとラジオ、映画、屋外、交通、店内の6媒体がプラスだった。