【亜州ビジネス編集部】
タイ商工会議所大学(UTCC)経済ビジネス予測センターは15日、2022年の国内総生産(GDP)成長率の予測を前年比3.1%と発表し、これまでの予測を据え置いた。世界経済の減速などがマイナスに影響する一方、観光業の回復が成長を下支えするとみている。同日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
年内に主要貿易相手国が景気後退に陥るリスクが中〜高程度あるとみており、輸出額の伸び率は5〜6%にとどまると予測した。7月の輸出額は前年同月比4.3%増となり、17カ月連続で前年同月を上回ったものの、伸び率は過去17カ月で最低。1〜7月の累計は前年同期比11.5%増だった。
一方、22年の外国人観光客数が1000万人を上回ることで、経済効果が2400億バーツに上ると予測。輸出の伸び悩みを補えると見込んでいる。