【亜州ビジネス編集部】
財務省は20日、加糖飲料に課す物品税「ソーダ税」の税率引き上げを6カ月延期すると発表した。国民の生活費の負担に配慮するほか、飲料メーカーの準備期間を考慮した。来年4月1日付で実施する。同日に閣議承認された。
政府は健康増進を目的として2017年9月にソーダ税を導入し、2年ごとに税率を引き上げることを決めていた。ただ、昨年10月に予定していた増税は、新型コロナウイルスの流行を受けて1年延期。今年10月の増税予定も今回延期した。
税額は糖分の含有量に応じて設定。市場の大半を占める「100ミリリットル当たりの糖分が10グラム以上14グラム未満」の加糖飲料には現在、1リットル当たり1.0バーツ(約3.9円)の税金が課されている。次の増税では3倍の3.0バーツに引き上げられ、製品価格が約10%上昇する見通しだった。