【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の22日発表によると、2022年8月の国内自動車生産台数は17万1731台となり、5カ月ぶりの高水準だった。前月比では20.1%増加。部品不足が解消に向かっているほか、新モデルの投入もあって大きく伸びた。また、部品不足や新型コロナウイルス対策の強化で低調だった前年同月との比較では64.9%増だった。新型コロナ流行前の19年8月(16万6361台)も上回った。同日付各紙が伝えた。
国内販売向け生産は前年同期比で2.1倍の8万8333台、輸出向け生産は34.0%増の8万3398台だった。完成車の輸出台数は7万3325台。前月比で11.8%減だったものの、前年同月比では23.1%増えた。
1〜8月の生産台数は前年同期比10.5%増の118万4800台。同連盟は22年通期の目標である175万台の達成は確実との見方を示した。消費の拡大で国内新車販売が伸びており、10月1日に実施される法定最低賃金引き上げも販売を押し上げる要因になると見込む。