【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は28日、2022年の国内総生産(GDP)成長率の予測を前年比2.9%と発表し、6月の前回予測から据え置いた。主要貿易相手国の景気後退がマイナスに影響する一方、観光業の回復が成長を下支えするとみている。
外国人観光客数は975万人と予測。前回予測(720万人)から上方修正した。民間消費の予測は4.5%増に引き上げた。前回予測では2.9%増と見込んでいた。輸出額とインフレ率の予測は据え置いた。輸出額は7.8%増、インフレ率は6.0%と予測している。
23年については、次のように予測した。
◆GDP成長率=3.2〜4.2%
◆外国人観光客数=1300万〜2000万人
◆輸出額=2.0〜3.3%増
◆インフレ率=2.3〜3.3%
◆民間消費=3.2〜3.9%増
外国人観光客数は回復が進むものの、新型コロナウイルス流行前の水準(4000万人)と比べ半分以下にとどまるとみている。