【中国】全線開通10カ月の中国ラオス鉄道、旅客700万人超え

【亜州ビジネス編集部】

全線開通から10カ月が経過した国際長距離鉄道「中老鉄路(中国ラオス鉄道)」について、10月3日時点の旅客輸送量が累計739万人に達した。貨物輸送量も851万トンと好調に推移している。うち国境を越えた貨物運輸量は154万7000トン。また9月単月ベースでは125万トンとなり、月次過去最高を記録している。複数の中国メディアが報じた。


今年1月の「地域的な包括的経済連携(RCEP)」の発効に伴い、中国・ラオス間における国際物流需要が一段と高まっている状況だ。全長1000キロメートル(km)を超える中国ラオス鉄道は、中国の雲南省昆明市とラオスの首都ビエンチャンを結ぶ。中国区間は全長508kmで、ほぼ雲南省内が占める。2021年12月3日の全線開通以来、「高い積載量、高い安全性、低い輸送コスト」によって、国際貨物輸送で急成長を遂げている。

中国ラオス鉄道のメコン急行線を走る国際貨物列車は10月3日までに200本を突破。運行開始以来、多くのクロスボーダー企業に支持されている。運行本数については、当初のオンデマンド(要求に応じた)運行から週3便以上の定期運行に切り替えられた。貨物輸送はこれまでにラオス、タイ、ミャンマー、マレーシア、カンボジア、シンガポールなど10カ国・地域を網羅している。輸送品目も多様化。開通当初のゴムや肥料、雑貨など100種類超から、電子、太陽光発電、通信、自動車、繊維などを含む1200種類以上に増えている。


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