【亜州ビジネス編集部】
タイ出版・書籍販売業者協会(PUBAT)は、2022年の国内出版市場が前年比20%増の150億バーツ規模に拡大するとの予測を示した。新型コロナウイルス対策の活動制限の緩和が進み、プラス成長に転じるとみている。バンコクポストなどが伝えた。
新型コロナ禍で読書の習慣が身に付いた若者を中心に、需要拡大が続くと見込む。ただ、新型コロナ流行前の300億バーツ規模にはほど遠いと指摘した。また、世界的にも市場規模が小さく、人口が同程度の韓国(21年=1700億バーツ)やフランス(1100億バーツ)を大きく下回っていると指摘。人口が2倍近い日本(2300億バーツ)はタイの20倍の規模に達していると説明した。
一方、バーツ安などを背景に欧州から輸入する書籍用紙の価格が高騰しており、1冊当たりの平均販売価格が年内に400バーツまで上昇すると予測。8年前の200〜250バーツからほぼ倍増するとみており、政府機関と価格上昇について対策を協議する。