【亜州ビジネス編集部】
財務省は、7日発表した2023年の経済見通しに関するリポートで、22年の国内総生産(GDP)成長率予想を6.5〜7.0%とし、従来の5.3〜6.3%から上方修正した。中国経済の低迷やロシア・ウクライナ戦争の長期化、物価高、金融正常化など下押し要素が多いが、新型コロナウイルス関連規制の緩和で高い反動増を見込めるとしている。ニュー・ストレーツ・タイムズが8日付で伝えた。
22年上半期のGDP成長率は6.9%。新型コロナ関連規制の緩和で国内経済が活発化し、輸出も伸びて好結果を残した。財務省は、下半期にはさらに伸びるとの見方。消費や事業活動が引き続き回復し、また観光客の往来が増えることで追い風が吹くとみている。
23年のGDP成長率は4.0〜5.0%に減速すると予想。インフレ率は22年が3.3%、23年が2.8〜3.3%を見込む。