【インドネシア】9月の新車販売10万台、4年ぶり高水準

【亜州ビジネス編集部】

インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2022年9月の国内新車販売台数は前年同月比18.9%増の9万9986台だった。前年同月を上回るのは4カ月連続。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ国内経済が回復に向かう中、販売台数は18年11月以来、3年10カ月ぶりの高水準となった。完成車の輸出も伸びており、生産台数は月間で最多となる14万4956台に拡大した。


販売台数は乗用車が前年同月比25.1%増と、前月から伸びが加速。一方、商用車は1.8%増に減速した。ブランド別では首位トヨタが1.8%減の3万3449台と落ち込んだものの、2位のダイハツが7.1%増の1万8781台に拡大したほか、3位のホンダが3.9倍の1万3374台と大きく伸びた。また、年初に現地工場を稼働させた韓国の現代自動車は5126台で、スズキ、三菱自動車に次ぐ6位だった。

9月の業界全体の生産台数は39.9%増の14万4956台となり、2カ月連続で過去最多を更新。乗用車が53.5%増とけん引した。一方、商用車は6.3%減と5カ月ぶりに前年を割り込んだ。EVの生産は現代自の「アイオニック5」が310台、中国・上汽通用五菱(SGMW)の「エアev」が2040台。現代自の生産台数はエンジン車も合わせ1万2230台だった。

9月の完成車の輸出台数は2.2倍の4万8545台。ダイハツやトヨタ、三菱自の輸出が大きく伸びた。現代自は6656台で、ベトナム向けが5割超を占めた。

1〜9月は販売台数が前年同期比20.8%増の75万8216台、生産台数が34.1%増の106万5525台だった。新型コロナ流行前の19年1〜9月との比較では、販売台数がほぼ同水準となる一方、生産台数は11.5%上回り、過去最高ペースで推移している。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る